今週も読書会を開催しました。今回もたくさんの本をご紹介頂きました!ご参加有難うございました!
本日ご紹介いただいた本はこちら!
本の概要と、シェアして頂いた感想について数冊ピックアップしてレポート致します。
納豆に砂糖を入れますか (能勢 泰申)
本の概要
・日経の記者による「食の方言」をレポートした一冊。大阪勤務時代に「ウスターソースで天ぷらを食べる」人々を見て「食の方言」に気づき、取材を続けている。
内容
・食の方言があることに気づき、全国の取材を続けている筆者。本書でも、食の方言について投票をして、日本地図に落とし込むということをしている。
・タイトルの、「納豆に砂糖を入れますか」という食文化。地図で見ると、北海道や秋田に顕著に見られる文化。実はこの地方は、納豆だけでなく、茶碗蒸しにも砂糖を入れるそう。これは、昔は納豆は自家製で作っていたが、なかなか粘り気が出なかった。ここに、砂糖を入れることで粘りが出ることの名残りだそう。
・初対面の人との出身地を聞いて、会話のきっかけになる面白い一冊。
仕事消滅 (鈴木 貴博)
本の概要
・生存率51%?ーーーボストンコンサルティング出身の著者が贈る、AI・ロボティクスとそれにまつわる仕事の変化。どのような未来が来て、AI・ロボットがどのような仕事を奪うのか?
内容
・まず言えるのはディープラーニングの出現。囲碁のチャンピオンを負かしたAlpha Goという人工知能も、ディープラーニングの技術が発達したから。強化学習が出来ることで、今度はディープラーニングに更に勝つ、人工知能も出て来ている。
・肉体労働と、知的労働
人工知能が異常なまでに発達してきている。ロボティクスよりもAIのほうが先に発達しているから、ブルーカラーではなく、知的労働であるホワイトカラーの方が、先に仕事が奪われる。
なぜなら、知識があれば出来る仕事は、学習させてしまえば出来る仕事であるから。
・それに対してブルーカラーを代行するには、ロボットの手先が器用にするのにまだ技術的に時間がかかる。手は、物を動かすだけではなく、それ自体が感覚器官で繊細に触るものを感じ取っているため。
・本書は、人工知能を知らない人でも、わかりやすく書かれているのが良いところ。どうしても、「なんとかなるっしょ」という感じで思う企業の人が多い。明確なイメージを持つためにオススメ。
ハイコンセプト (ダニエル・ピンク)
本の概要
・アル・ゴア元副大統領の首席スピーチライターも務めた、ダニエル・ピンク氏。出版する本は時代の先を捉えることに定評があるアメリカのベストセラー作家。
・本書の翻訳はなんとあの、大前研一氏。帯にはこう書かれている。
21世紀にまともな給料をもらって、良い生活をしようと思った時に何をしなければならないか。本書はこの「100万ドルの価値がある質問」に初めて真っ正面から答えを示したアメリカの大ベストセラーである。
内容
・これからの時代に、自分自身を価値付けするために必要な、6つの感性について語られている。
・普段仕事をしていても、業界に特化した本ばかりをつい読んでしまう。そうすると、「これからどうなっていくか?」という話をする時に詰まってしまう。”木を見て森を見ず”、にならないようにしないといけないと思わされた。
・6つの感性のひとつに、全体像を見るというのがある。工場での作業で、分業しすぎると、何をしているかわからない。全体感がみえることで、成果があがったケースもある。自分の今の仕事と合わせて考えて、働き方に対しての興味がより生まれた。