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【開催レポート】2017/09/30 論語と算盤、きみの友だち

約4分

読書会2017/09/30 開催レポート

今週も読書会を開催しました。今回もたくさんの本をご紹介頂きました!ご参加有難うございました!

本日ご紹介いただいた本はこちら!

本の概要と、シェアして頂いた感想について数冊ピックアップしてレポート致します。

論語と算盤 (渋沢栄一)

論語と算盤

本の概要

・「日本資本主義の父」ともいわれる渋沢栄一氏による、現代にも通じる理念が書かれた随筆。
・渋沢氏は豪農の出身だが原料の買い付けなど、常に算盤をはじく商才を要する家庭で少年期を送っていた。
・みずほ銀行の母体である第一銀行や、サッポロ、サントリーなど数ある企業や研究所の設立に携わりながら、”論語”がなぜ大切なのかを語る。

内容

・渋沢氏は、数多くの会社や団体、学校でいうと一橋大、日本女子大を作ったいわば株式会社の父。
幕末の志士、坂本龍馬などと並び立つような存在。
・論語は哲学書。算盤は商人が使って戦うもの。資本主義の世界は、商人だけでなく、きちんと論語を身につけないとこけてしまう、という話。
・わかりやすいのがライブドア事件や村上ファンド事件。経済的に盛り上がるのは良いことだが、論語の考えをもっておくことで、バランスの良いあり方が出来る。

自分の時間を取り戻そう (ちきりん)

自分の時間を取り戻そう

本の概要

・あなたの時間がないのは、○○○が問題です!
・大人気の”社会派”ブロガーことちきりん氏。彼女が今の日本の働き方を見て感じる、”自分の時間”を取り戻すための知恵とは?

内容

・4人の”いそがしい人”が紹介されており、その中のなにが問題なの?ということについてちきりんが指摘している。
・一言でいうと、どの人も「生産性が低い」のが根本的な問題。かけなくてもいいことに、時間をかけてしまったり、本当にこれをやることに価値があるのか?というものに時間を費やしている。
・やることに意味はあるけれど、”やらないよりマシ”くらいのものを、そこまで時間をかけてやるべきなのか?と問題提議している。
・生産性の定義は、 生産性 = インプット÷アウトプット。
・タスクを切り捨てたり、他者に移譲して投下時間を減らすことで、生産性をあげることがオススメされている。
・業界によっては、業界そのものの生産性が低くなっていると指摘。その中で、既存のタクシー事業とUberの比較がされている。
空き時間と車と、移動手段を求めている人を繋ぐプラットフォームになっており、既存の流しのタクシーなどより生産性が高いということで紹介されている。

きみの友だち (重松 清)

きみの友だち

本の概要

学校の中では、表面的には楽しそうに見えるものの、様々な感情が渦巻いている。
現代小説家・重松清氏が描く、リアリティのある学校の中の人間模様。

内容

・ビジネス書はメッセージ性が強くて解釈の余地がないから、小説を好んで読んでいる。
・学校の中の人間関係を描いた小説。主人公の子が、骨折をきっかけにクラスの中の人間模様を、客観的に眺めるようになった。
・いまは”スクールカースト”という言葉が作られて、それなりに認知されているが、この小説が書かれたのは10年以上前の2005年。
学校の中にあるカースト制、その中にあるミドル層など、それぞれの視点で章立てになっている。
・例えば、ガキ大将って羨ましいな、って思っていたけれど転校生が来て地位が脅かされないか不安になっていたり。女の子同士の世界は、一見華やかに見えるけれど、悩んでいたり努力したりする。
・相手の気持ちや行動の裏を考えて日々をすごそうと思える、人にやさしくなれる一冊。

おわりに

他にも、「2022」「ハッカーと画家」「ぼくは愛を証明しようと思う」「NEXT WORLD」などが紹介されました。

ご参加頂き有難うございました!

読書会を開催中!

ご興味を持たれた方は、ぜひ会場でお会いできたら嬉しいです!

参加希望の方は、お早めにどうぞ!