今週も読書会を開催しました。今回はほっこりするエッセイや、世界的CEOの名著、日本の現状がよくわかる本など、多数の本をご紹介頂きました!ご参加有難うございました!
本日ご紹介いただいた本はこちら!
本の概要と、シェアして頂いた感想について数冊ピックアップしてレポート致します。
世界音痴 (穂村 弘)
本の概要
・末期的都市に生きる歌人・穂村弘。寿司屋で注文無視されて、夜中に菓子パンむさぼり食い、青汁ビタミン服用しつつ、ネットで昔の恋人探す。
・人気歌人が自分のダメっぷりを赤裸々に告白し、不思議な共感を呼んで大きな反響を呼んだ出世作。
内容
・短歌を歌っている歌人。普段はお勤め係長(出版当時)。頭の中をのぞいているようなエッセイ集。
・著者の”出来ないこと”が書かれている。例えば、しゃぶしゃぶを食べたことがない、結婚してない、など。それが文脈と関係があったりなかったりして、本書の味わい深いところになっている。感性の大切さがわかる。
・飲み会でちゃんと振る舞えないなど、誰にでもありそうな情けないこと、出来ないことを書いてくれる。このエッセイは日経に載っており、ビジネスマンにもファンが広がっていた。
HIGH OUTPUT MANAGEMENT (アンドリュー・S・グローブ)
本の概要
・インテルのCEOを20年間務めたアンディ・グローブ氏による本書。『HARD THINGS』著者のベン・ホロウィッツ、フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグなど、シリコンバレーのトップ経営者に多くの影響を与えた本の復刊。
内容
・超人的なことばかり書かれているかと思いきや、教師的な視点で書かれている。経営のやり方をミドルマネジメントの人に教えたい、という気持ちがあるのか、想像より読みやすい。
・マネージャーのアウトプットが何なのか、という定義。
部下から最高の業績を引き出すこと = 組織 + 自分の影響力が及ぶ組織のアウトプット
・部下から引き出すにはどうしたら?いいか: 訓練と動機付けの2つに分けて書かれている。
①訓練: 時間をかけられないので難しい、と思うかもしれないが、最高の業績を引き出すには重要。ミドルマネージャーであれば、自ら教えるほうがいい。
②動機付け: 情報共有の仕方、ミーティングの仕方、査定の仕方など、どういうことをすれば、モチベーションが上がるのかを噛み砕いている。
・タスクの習熟度に応じたマネジメントをすると良い。習熟度と、関わり方の濃度を反比例させる。経験の浅い人に対して何をしたらいいかの順番を示してあげる。
→ 何をいつ、”どうして”やるかを示すのがポイント。
(行動指針のチェックリストが巻末にあるので、そこを立ち読みして、気になったら読んでみると良いとのことです)
・年収1億円シリーズの著者が、目を背けたくなるが、誰もが知っておくべき日本という国が置かれた事実を紐解く。
内容
・前半は、日本の現状を取り巻く数値情報を確認出来るところがこの本の特徴。ついつい数字に抵抗感を持ってしまう人も、イラストを交えて簡潔に書かれているので視覚的に情報を捉えることが出来る。人口の推移などがわかりやすい。
・後半は、今後の私たちに必要なこととして、LIFT SHIFTでも書いてあるような、自分・お金・人間関係という無形資産・有形資産が書かれている。
・印象に残ったのは、テクニック思考をやめましょう、というところ。あらゆるものを手にいれよう、と思う前に、手に入れて、どうしたいんですか?という目的をまず大切にする。
※どこかで見た著者だと思ったら、1000円ゲームの著者の方でした。
おわりに
他にも、「年収300万円時代を生き抜く経済学」「Action Reading」「トーナメントポーカー入門」「評価基準」「多動力」などが紹介されました。
ご参加頂き有難うございました!