あなたは、いわゆる「読書のための本」って読んだことがありますか?
読書力、という表現が正しいかはわかりませんが、本を読むのにも、人によって吸収率が違うのは確かですよね。
どうせ読書をするのなら、最大限のリターンを得たい!そんなあなたに読んでほしい本です。
日本一のマーケターにも選ばれたことのある、神田昌典氏。マーケターによる、「バカ」になるための読書術です。
「バカになるほど」って?
いきなりタイトルのネタばらしをしてしまうと。ここでの「バカ」とは、当然、本当の意味でのバカではありません。笑
神田氏の定義する、ここでのバカとは。
マッドでクレイジーだけど、何かをやり遂げる。そんなバカ。
頭でっかちではなく常識にとらわれないで行動に移せる人。そんなイメージで捉えて下さい。
なぜ、活躍できる人はみんな「バカ」なのか
本は消えていくメディアか
まず、神田氏は、なぜインターネットの時代に「本」なのか、ということを熱く語ってくれています。
「本は時代遅れのメディアだ」と唱える人もいます。インターネットやスマートフォンの発達によって、無料で簡単に、情報が得られるようになったからです。
最先端のビジネス理論も、古典的な経済学の理論も、注目の企業の成功事例も、知りたいと思った時に、いつでもどこでも入手することが可能です。
本不要論の人は、こんな時代に書籍にこだわる理由はない、と言うでしょう。
しかし、神田氏自身の読書量は、以前よりも増えている…。また、周りのビジネスパーソンも、年間に100冊〜200冊読む人は珍しくないそうです。
神田氏が、「本は最先端の思想やアイデアに、いち早く触れることのできるメディア」だと言うのには理由が2つあります。
1つは、多くのブームというものは、本がその火付け役になっていることが非常に多いから。
山一證券倒産のサラリーマンの不安な気持ちに響いた2000年前半のビジネス書は、スキルアップの考えをもたらしました。
また、勝間和代さんの書籍が起こした2000年後半の「カツマー」ブームも、勝間さんの女性に向けたキャリア術の本で、女性たちが奮い立ちました。
なぜ、本がブームの火付け役になるのかといえば、他のメディアの人たちが、「ネタ元」として本を活用しているからです。
2つ目は、本は一部を切り取れないからです。テレビや新聞、雑誌というメディアにおいては、語ったこと、書いたことがそのまま使われることはまずありません。
なので、各界の第一人者と呼ばれる人の多くは、今も、本によって自らの考えを発信しようとします。
本というものが持つ権威と、出版社が持つ責任。それを、何かを発信したい人は見定めています。
「目的志向型」読書
本を読むのは大切だよね、という(ぐうの音も出ない)主張の後は、いよいよ読書術についてです。
目的をもって読む
意外と出来ていないことです。なんとなくではなく、目的をもって本を読むことです。
何となく気になって手に取った本でも構いません。今、本を読むのに、なぜ読むのかを明確にする。そうすることで、自然と自分の頭は目的に応じて情報を取り入れてくれます。
本を読む前と後の変化をイメージしながら、読書をすると効果はかなり上がるでしょう。
よく、ライティングのためのの手法としても使われているやり方ですね。何かを書くのに、漫然とダラダラとリサーチをするのではなく、目的をもって情報を集める。そこから短時間でスクリーニングをして、必要な情報「だけ」を抽出します。
みんなで読む
次のポイントは、「みんなで読む」ことです。読書は1人でするものでは…?とあなたは思ったかもしれません。
ひとつの読書体験として、読書会が挙げられています。
課題図書をその場で読む読書会もありますし、自分の好きな本を持ち寄って紹介するパターンの読書会もあります。
人と読書体験を共有することで、人に伝える前提で本の内容を吸収出来ます。
数ヶ月前に読んだ本の内容を、魅力的に人に話せますか?また、その本を読んで、実際にあなたに起きた具体的な変化は何ですか?
…こう聞かれると、うっと詰まってしまうかもしれません。
読書会に参加して、人の力を借りて本の内容をより深く、楽しく咀嚼する。そうすることで、数ヶ月後も自分の中に残る読書や、自分の中で実践して変化を感じられる読書に繋がるはずです。
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「マッドでクレイジーだけど、何かを成し遂げる」バカになるための読書術!
さくっと読めるので、自分の読書に火をつけたい人は読んでみて下さい!
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