GOALS! 最速で成果があがる21ステップ
ゴール設定の決定版!
アメリカは、日本の10年先を言っている。そんなフレーズは聞いたことがありませんか?日本では、自己啓発本ブームがここ10年で起こっていますが、アメリカはその10年前に一大ブームが起きていました。
その火付け役とも言われるのが、デール・カーネギー、ナポレオン・ヒルなどで、この著者であるブライアン・トレーシーもその中の第一人者です。 この本は、目標設定のコーチであるブライアン・トレーシーの決定版です!
ゴール、立てていますか?
皆さんは、普段は目標設定などをされていますか?
例えば職場で。または職場を超えたキャリア全般のゴール。趣味のゴールや、生活におけるものでも構いません。
「明確なものがある。それも、3年後、5年後まで明確です!」・・・という方は、あまりいないかもしれません。
私もあまりこの本を読むまで、長くて半年〜1年くらいの目標しか持っていませんでした。それはなぜか?目標設定をする方法も、そもそもゴールなんて誰も教えてくれなかったし、考えようがなかったからです。
良いゴールを、立てる力
目標を立てても、挫折してしまう。そんな経験はありませんか?
私も学生時代、かなり綿密に計画立てて、試験勉強に向かいましたが、結局数日でキャッチアップ出来なくなったり。計画通りに実行しても、どうも結果に結びつかなかったり。そんなことはよくありました。
ではそれは、意思が弱いから?頭が悪いから?この本では、良い成果を出すためには、”目標設定能力”が鍵になっている、と書かれています。
ブライアン・トレーシーが感じた、ゴール設定の力
著者自身は、大学は行かず日雇い労働でその場しのぎの生活費を稼ぐ日々を送っていました。
そんなティーンエイジャーの時期を過ごした後、冬場で労働の仕事もなくなってきた時に、始めた歩合制のセールスの仕事がありました。 はじめは全く上手く売れず、生活ギリギリでしたが、ある日、月末に1,000ドル稼ぐ、と紙に書いて、その後はどこかに紙はしまってしまいました。 その紙の存在は全く忘れていた中、気づくと月末には1,000ドルを手にしていました。
それに衝撃を受けた彼は、売り上げを伸ばし、セールスリーダーに抜擢、今では全米一のゴールセッティングのコーチとなっている訳です。
・・・うーん、なんだかこれだけ書くと、アメリカンドリーム!という感じで、胡散臭いですよね。笑 まぁもうちょっとお付き合い下さい。
肝心のゴールを立てるまでが長い!
上記のエピソードは、目標を紙に書き出して、その為の行動を毎日実行する、その大切さを述べています。(紙に書くことで、無意識に毎日1,000ドルに向かった行動をしていたんですね。)
彼の主張は、ちょっと乱暴かもしれませんが、これに尽きると思います。 この本の特徴は、いきなりゴールを書かないところです。半分以上は、価値観を明確にする部分が占めています。
それはなぜかというと、人はゴールの立て方を教わったことがないし、そもそも自分が心から大事だと、立てたゴールに腑に落ちていないと、挫折してしまうからでしょう。
「価値観なんて、わからないし…。」そう仰るのもよくわかります。この本は、ワーク形式になっているので、読み進めることで、しっかり最後にはゴールが設定出来ているというものです。
5年後を想像するための”質問”
目標を立てるにしても、どうしても現在の仕事やプライベートなど、現状の環境から何が出来るかな?という考えに引っ張られてしまいがちですよね。
今の環境を打開する為に考えた目標も、手段のイメージが先行して、それが目標になってしまったりなども、よくあることだと思います。(MBAや会計系、手に職系の資格、ワーホリ、語学、留学などなど・・・)
本書で紹介されている、”5年後の自分への質問”は、制約を取り払って、自分がどうなっていたいか?というのをまず考えてみよう、というものです。 書いてみると、欲張りにあれこれと付け足したくなって、意外と楽しくなってきます。
仕事
あなたのビジネスはどんな様子ですか? あなたは何をしていますか? どこでそれをしていますか? 誰と一緒に働いていますか?あなたはどの程度の責任を負っていますか? あなたはどんな技能や能力を身につけていますか? どんな目標達成を目指していますか? 業界でどの程度の地位を得ていますか?
お金
今から5年後、あなたはどれくらい稼いでいますか? どんなライフスタイルで暮らしていますか? どんな家に住んでいますか? どんな車に乗っていますか? 自分自身や家族にどんな贅沢をさせていますか? 貯金はどれくらいありますか? 毎月そして毎年、どれくらい貯金や投資にまわしていますか? 引退時にはどれくらい財産がある予定ですか?
・・・その他にも、「家族・恋人」、「健康」、「地域で影響力を持つ「名士」」など、質問の種類は幅広く、バランスの良いものになっています。
これらの問いかけによって、自分がこれから5年間、重視したい部分もあわせて見えてくるでしょう!
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如何でしたでしょうか? 目標を立てる為の材料づくり(価値観) → 目標を立てる → 実践方法、という風にGOALS!は書かれております。
読み進めながら取りくんで見られると、無理なく目標が立てられますね。 長年売れ続けている、良書です。
私は年末になると、来年の計画の為にこの本のワークに3日は考え、取り組みます。 手元に持って、定期的に見返したい本ですね。
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